McDavid(マクダビッド)は“McDavidコンディショニングスキーム”に基づいて、アスリートやスポーツする人の身体の健康サポートを目指しています。
※コンディショニングとは(https://www.mcdavid.co.jp/sport_med/conditioning/)
今回は「ケガと炎症」について解説します。
スポーツだけでなく日常生活においてもケガは起きます。ケガは大きく「外傷」と「障害」の2つに分類することができます。「外傷」とは一度の外力で起こるケガのことを呼び、“急性”のケガと同義となります。また「障害」は運動器に繰り返し負荷がかかることにより起こるケガで、“慢性”のケガと同義となります。どちらの場合も身体にかかった負荷に運動器が耐えられなくなり、ケガとして身体に現れます。
ケガが起こるとその部位には「炎症」が起こります。炎症とは身体を正常な状態に保とうとする防御反応であり、治癒過程の1つです。炎症が起こると身体では損傷の範囲を制限するような特殊な細胞を受傷部位に送り、同時に有害となる壊死した細胞を排除します。また患部への血流を増やすことで身体組織の再生に必要な酸素や栄養を補給します。つまり炎症は決して悪いものではなく、治癒をするために必要なプロセスになります。しかしながら過度な炎症や長期に渡る炎症は損傷部位の治癒を遅らせるだけでなく受傷部位の周囲細胞への酸素供給を妨げ、ケガを悪化させます(二次的低酸素症)。
炎症が起こると損傷部位には下記の症状が起こります。これらを炎症の5大徴候と呼びます。
上記の症状が長引くことで患部の治癒は遅れ、周辺組織へのダメージを拡げてしまいます。これらの症状を最小限に抑えるため、損傷部位に行う行為が応急手当になります。応急手当は治療行為ではなく、ケガの悪化を防止するためのものになります。つまり応急手当は炎症を悪化させず、最小限にすることが目的となります。一度、炎症が落ち着いたら最適な方法で治療を行い早期の回復を図ることが重要となります。
次回はコンディショニングスキームPrepare(準備)編の1回目として「筋膜リリース」について紹介します。 8月下旬ごろの掲載予定です。
負担がかかりやすい部位をカバーし、
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