McDavidコンディショニング
ショートコラム
RECOVER(リカバリー)編vol.1
Vol.1 アイシング
McDavid CONDITIONING SHORT COLUMN

McDavid(マクダビッド)は“McDavidコンディショニングスキーム”に基づいて、アスリートやスポーツする人の身体の健康サポートを目指しています。
※コンディショニングとは(https://www.mcdavid.co.jp/sport_med/conditioning/)

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今回はRECOVER(リカバリー)編「アイシング」について解説します。

身体に1度の大きな力(外力)が加わることにより起こるケガを「外傷」、繰り返し身体にかかる負担の蓄積により起こるケガを「障害」と呼びます。外傷は「急性」のケガ、障害は「慢性」のケガとしても知られており、スポーツで起こる外傷と障害を「スポーツ外傷」、「スポーツ障害」と呼びます。 スポーツ外傷(急性)では、病院での診断や治療を受けるまでにケガをした部位(損傷部位)の悪化を最小限に抑えることが、早期スポーツ復帰に重要です。最小限に悪化を抑える行為のことを応急処置と呼び、スポーツ現場ではRICE処置が重要とされ、その処置の1つにアイシングがあります。

※RICE処置とは、外傷を受けたときの基本的な応急処置方法。Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つの処置の頭文字から

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また、スポーツ障害(慢性)ではスポーツ外傷と同様に酷使した部位の悪化を最小限に抑えることは非常に重要です。慢性的な疼痛を抑えることや、予防の観点からスポーツ障害(慢性)を誘発する疲労の蓄積を抑えることも大切です。運動後などに、酷使した身体部位の筋肉の炎症や疼痛を抑えることが疲労の蓄積を抑えることに繋がります。スポーツ現場ではこれらを達成するために様々な方法が使用されますが、アイシングが最も頻繁に使用されます。



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しかしながら、近年では過度なアイシングはケガをした部位の血流を阻害する為、治癒や疲労の回復を遅延させるとも言われており、日常的なアイシングについては見直されています。 特にスポーツ障害(慢性)のケガに対して、痛みや疲労がある時に「とりあえずアイシング」を行う、と言うのは一昔の考え方であり、目的としていることと逆効果になっている可能性があるため、注意が必要です。 アイシングも含め、適切な方法を身体状態に合わせ、取り組むことが重要になります。

上記を留意した上で、アイシングを行う場合、一般的に1回のアイシングの長さは15-20分とし、必要に応じて40-60分程間隔をあけて24-72時間繰り返します。これは炎症がケガをしてから24-72時間続くと言われているためで、特に急性のケガの場合は最初の24-72時間のアイシングは重要となります。ただし、アイスバスなど全身のアイシングを行う場合は体温が低下しやすいため、水温にもよりますが5-15分が目安となります。慢性のケガの場合は熱感、疼痛、腫脹などの炎症所見が残存していれば数回繰り返す必要がありますが、消失していれば1回でも問題ありません。

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また、アイシングには勧められない特定の状況(禁忌事項)があります。以下に当てはまる場合はアイシングを避けます。


  1. 1. 血行障害:スポーツ外傷かスポーツ障害に関わらず、既存の血行障害がある場合はアイシングにより血行がさらに低下する恐れがあるため推奨されません。

  2. 2. 凍傷:アイシングの適用時間が長すぎたり、氷の温度が低すぎると凍傷を起こす危険があります。凍傷が起きている部位にはアイシングは推奨されません。

  3. 3. 低体温:広い身体面積のアイシングや、長時間にわたる冷却では低体温症となる危険があります。特に、環境温が低い場合や強風・降雨下では体温が奪われやすいため注意が必要です。低体温症が起きている場合にはアイシングは推奨されません。

  4. 4. 寒冷刺激に対する過敏症:アイシングによる寒冷刺激により、寒冷じん麻疹や喘息発作が起こる場合があります。そのような症状が起きる場合にはアイシングは推奨されません。


アイシングは外傷(急性)の場合は非常に効果的であるとされているのが有力ですが、障害(慢性)に対する使用方法は近年でも様々な議論がされています。情報を常にアップデートしつつ、アイシングだけではなく他のリカバリー方法も活用し、ベストなパフォーマンスができるようコンディショニングを整えましょう。




次回はコンディショニングスキームRECOVER(リカバリー)編の2回目として「ストレッチスタティック)」について紹介します。 2月下旬ごろの掲載予定です。


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