McDavid（マクダビッド）は“McDavidコンディショニングスキーム”に基づいて、アスリートやスポーツする人の身体の健康サポートを目指しています。
※コンディショニングとは（https://www.mcdavid.co.jp/sport_med/conditioning/）

今回は「筋膜リリース」について解説します。

筋膜とは第二の骨格とも言われており、筋肉や内臓を覆っている膜で、全身に張りめぐらされています。筋膜は身体の姿勢を保ち、力の伝達にも重要な役割を持っています。疲労やストレスなどにより柔軟性が低下し筋膜同士が癒着すると筋肉や内臓の動きを阻害し、姿勢が悪くなり、柔軟性や可動域も低下します。また筋膜は全身に張りめぐらされてひと続きになっているため、ある部位の癒着が関連のなさそうな部位に影響を及ぼし、身体の不調を引き起こします。筋膜の癒着や凝り固まった結果できるしこりを「トリガーポイント」と呼びます。トリガーポイントを解消し、筋膜を引き剝がし、筋肉や内臓の動きを正常な状態へ戻すことを筋膜リリースと呼びます。

トリガーポイントは姿勢不良や脚を組むなど偏った癖で同じ姿勢を繰り返していると起こります。また過度な運動やケガなどで身体に緊張が加わる事でも起こります。このトリガーポイントがある状態で運動すると、身体の使い方が変わり、身体にかかるストレスがさらにアンバランスになりケガへと繋がります。よって、ウォームアップなどの準備の段階で筋膜リリースを行い、身体を正常な状態へ戻すことはケガの予防の観点から非常に重要となります。

筋膜リリースには様々な方法がありますが、一般的によく知られているのはフォームローラーによるものです。フォームローラーをトリガーポイントに当て、体重をかけ、圧迫しながらゆっくりとほぐしていきます。最近では振動を加えることができるものやボール状のものも出てきています。またマッサージガンのようによりセルフケアが容易にできるようになったツールもあります。

これらのツールを駆使して、筋膜リリースを行うことで身体を調整し、より良いコンディションで運動を行うことはパフォーマンスの向上だけでなくケガの予防にも非常に重要となります。

次回はコンディショニングスキームPREPARE（準備）編の2回目として「コレクティブエクササイズ」について紹介します。 9月中旬ごろの掲載予定です。

McDavidコンディショニングショートコラム
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