カラダとケガについて
突き指
Jammed FingerMcDavid
SPORTMED LABO

突き指とは

突き指(指の捻挫)は最も一般的なケガであり、スポーツにおいてもよくみられます。

それぞれの指には3個の骨(指骨)があり、二つの関節を形成しています。親指は他の4本の指とは違い2個の指骨で、一つの関節だけです。それぞれの関節の両側には側副靭帯があり関節の安定させています。スポーツで一般的に捻挫されるのはこの側副靭帯です。

また力のかかる方向によっては手指の屈曲筋腱や伸筋腱の断裂が起こる場合もあります。

≪マレットフィンガー/槌指≫
指が伸びた状態で指先にボールなどが当たって突き指した場合、第1関節(遠位指節間関節/DIP関節)にストレスが加わり指を伸ばす筋肉の腱(伸筋腱)が断裂や剥離骨折を伴い、完全伸展ができない変形が起こること。

≪ジャージーフィンガー≫
服などに引っかかり強く引っ張られることで第1関節(遠位指節間関節/DIP関節)にストレスが加わり、指を曲げる筋肉の腱(屈筋腱)が断裂に伴い完全屈曲ができない変形が起こること。

どのようにして起こるか

球技などボールを使用するスポーツではよく見られる怪我です。

自身に向かってくるボールを取りに行こうとしている時に、手(グローブ)にボールがうまく収まらず、ボールが指の先端に当たってしまう。すると先端の指骨が手に向かって押し返されてしまいます。

ボール以外にも日常生活でも引き出しを閉じにいき、勢い余って指をその端または角に挟んでしまうといったことでもおき得ます。

その勢い・力によって靭帯が伸びる、あるいは勢いが強い場合は靭帯が損傷してしまうこともあります。勢い・力によっては靭帯のみならず、腱や骨にも損傷が起こることもあります。

症状

一般的な症状

痛み
負傷した関節を動かそうとすると痛みや詰まり感を感じます

ハリ
幹部を触るとハリを感じます

腫れ
負傷関節に腫れがみられます

変色
内出血がおこり、青あざがみられます

可動域の低下
痛みや腫れにより、関節を曲げることが困難になります

重症度

Ⅰ度(軽度)
関節は安定しているが、靭帯を伸ばしているか、顕微鏡レベルでの損傷をおこしている状態

Ⅱ度(中度)
関節に若干の不安定感がみられる。靭帯に部分損傷がみられる状態

Ⅲ度(重度) 
関節が不安定であり、靭帯がほとんどあるいは完全に切れている状態

フィジカル コンディショニング

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