肩関節は球状になっている上腕骨近位端部分が、受け口であるカップ状のくぼみ部分(関節窩)にはまっています。この関節は、肩に高い可動性と機動性をもたらしているが、同時に関節窩のくぼみは浅く・平らであるがために、上腕骨の頭部がズレてしまう可能性がります。
・脱臼・・・上腕骨の頭部が、カップ状のくぼみ部分外に動いて外れてしまうことを脱臼と呼びます。
・亜脱臼・・・亜脱臼は上腕骨の頭部が、カップ状のくぼみから完全には外れてはいないが、部分的にずれてしまった状態を呼びます。
もし、肩の(亜)脱臼を疑っているのであれば、医療機関にて迅速な治療を求めるべきです。多くの人は数週間で肩関節の機能が完全に回復するが、一度脱臼してしまった肩は安定性を失い、脱臼が癖になりやすいので注意が必要です。
肩関節は体の中で最も多く脱臼を起こす関節です。肩は様々な方向に動かすことが可能である為、脱臼する方向も前方・後方・下方と様々です。特に多いのは前方への脱臼です。
前方脱臼の原因の一つは、後方外側からの肩への直接的な衝撃が加わることで前方に上腕骨の頭部が外れることがあります。しかし、より一般的な原因は、極度な力で腕を外転・外旋・伸展させることで、関節包や靭帯がその力に耐えられずに損傷してしまい、結果として上腕骨の頭部が前方に外れてしまうことです。(例えば、腕が伸び切った状態での転倒。)
・ アメフトやホッケーなどのコンタクトスポーツ(接触型のスポーツ)に多い
・ スキーのダウンヒル、体操競技、バレーボールなど非接触型スポーツでも転倒しやすい競技
スポーツ外では、交通事故など際に肩に極度の衝撃が加わることで脱臼を起こすこともあります。
下記のような動作の時に痛みを感じます
・目で見てわかる明らかな関節の変形
・強烈な痛み
・関節を動かすことができない
・腫れ
痺れや刺痛
首回りや腕に現れることがあります。神経を圧迫している可能性があるので特に注意が必要です。
筋けいれん
肉離れを引き起こしていて、筋肉がけいれんしていることがあります。これにより痛みが更に増すことがあります。
トランクローテーション 胸椎の可動域アップ
1.横向きに寝て、両手を顔の前で合わせる。
2.上側の足で、膝がおへその高さに来るまで股関節を曲げ、膝は90度にする。
3.上側の手が頭の上を扇形にとおるように動かしながら上半身をひねり、深呼吸を数回行う。
ONE POINT
息を吐いている間は腕は脱力する。上側の膝は床につけておく。
IYT 背中の筋力アップ
1.仰向けになる。上から見てI・Y・Tの形になるように腕を上げ、その場で小さく動かす。
ONE POINT
ペットボトルに水を入れて行うこともできる。腕を動かすときに腰を反ってしまうと痛める可能性があるので注意する。目線は床を見て、頭は上げない。
ローテーターカフホールド ローテーターカフの筋力アップ
1.肘を90度に曲げ、腕が床と水平、正面から斜め45度くらいの位置で重りを持つ。
2.その姿勢を20秒間キープする。
ONE POINT
重さは自分の体重の1割以下にする。
サイドプランク 肩の安定性アップ、体幹の筋力アップ
1.横向きになり、肘をつく。肘から反対側の肩が一直線になるようにする。
2.上側の手は腰に置いておく。膝を曲げて、膝と腕に力を入れて体を持ち上げてキープする。
3.上側の肘が天井を向くようにする(前後に傾いていないかわかる)。
ONE POINT
簡単になってきたら、膝を伸ばして足を支点にする。