カラダとケガについて
オスグッド病
Osgood Schulatter DiseaseMcDavid
SPORTMED LABO

オスグッド病とは

オスグット病は、膝の下のすねの骨(脛骨粗面)に骨の隆起ができ痛みを起こす傷害です。このケガは、思春期で成長期にいる子供や青年期の若者によく起こり、特にランニング/ジャンプ/早い方向転換を求められるスポーツ(サッカー、バスケットボール、フィギュアスケート、バレー)に参加している子供たちに多く見られます。

男子の方がより多く見られてきましたが、女子のスポーツ参加が増えてきていることで、男女間のギャップは狭まってきています。

どのようにして起こるか

オスグット病は、強い力でヒザ周りの筋肉と腱を収縮させることで、腱の付着部に小さな骨折が起こり炎症や痛みが発生すると考えられています。体は腱の付着部により骨を作ろうとするので、結果として膝の下部に骨のでっぱりが出てきます。

例えば、バスケットボールやバレーのようなスポーツでは、ランニング・ジャンプ・膝を曲げる動作を頻繁に求められるため、太もも前部の筋肉(大腿四頭筋)がすねの骨に付着する膝蓋腱引っ張ります。これを繰り返すことで腱が脛の骨から少し剥がれてしまいます。腱と骨を繋ぎ合わせる為に体はより多くの骨を作ろうとし、脛の前部(脛骨粗面)に隆起ができます。

男子では12~14歳、女子では10~13歳頃に起こることが多いです。この違いは、女子の方が思春期に入るのが男子より早いためで、骨の成長が終わるとこの問題は自然と解決していきます。

症状

一般的な症状

痛みや張り、腫れ
お皿の下に痛み、張り、あるいは腫れが出ます。

痛みの増加
スポーツ中やランニング、ジャンプ、方向転換をする時に痛みが増します。

足を引きずる
スポーツ/運動が終わった後に、足を引きずるようになります。

瘤(コブ)
場合によっては、腱の付着部の脛の骨に瘤のようなものができます。

成長期の骨の形成に関わってくるので、運動の頻度・強度などは専門の医師にご相談ください。

フィジカル コンディショニング

前モモストレッチ1横向き 大腿四頭筋の緊張⇓

1.横向きに寝転がり、上側の股関節と膝を曲げる。
2.上側の手で、下側の足を持ち、足をお尻の方に曲げる。
3.踵をお尻に近づけながら、足首を持っている手の方に上半身を捻り、その状態で深呼吸を数回行う。

ONE POINT
上の足の膝が床から離れないように注意。

前モモストレッチ2椅子 大腿四頭筋の緊張⇓

1.片膝立ちになり、後ろにある足を椅子に乗せ、この状態で深呼吸を複数回行う。

ONE POINT
膝が床に着く高さの椅子を使用する。
これだけでも強いストレッチ感をモモに感じるが、腕を上げるとさらにストレッチ感が強くなる。
前後に動くとより強いストレッチ感を感じる。膝の下にはクッションを置くことを推奨する(痛いので)

ハムストリングスストレッチ1 ハムストリングスの緊張⇓

1.タオルを足に引っ掛けて、上向きに寝る。
2.片足はタオルを使って上げておき、片方の足を上げ下げする。

ONE POINT
上げている足の膝の角度でストレッチ感を調節する。(動画の前半は弱め、後半は強め。)

ハムストリングスストレッチ2 ハムストリングスの緊張⇓

1.片足を椅子や台に乗せ、軸足は乗せている足側に向ける。
2.体を捻り、息を吐きながら軸足側の手を斜め上と斜め下に伸ばす。

ONE POINT
バランスが崩れないように注意が必要。

4ポイントスクワット 背中、股関節の可動域アップ

1.足を肩幅より少し広めに立つ。
前屈、しゃがむ、バンザイ、立つという4つの動作を繰り返す。

ONE POINT
もも裏や、股関節、背中がストレッチされる。ウォーミングアップにもおすすめ。